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Y.Sato氏の海外だより 01 カナダ・ロングスティ (10)

●≪浜辺のアーチスト≫ 

バンクーバーの日暮れが随分と早くなった、10時頃まで明るかったのに、このごろは8時頃になると暮れる。散歩道の脇に、土曜日、日曜日に現れる「石を 積む人」が今日もいた、いつも同じ緑のTシャツを着ている。見せ金と思われるドル札が風で飛ばないように石で押さえて、小銭をバラバラと置いてある。メッ セージを書くノートと、今までの作品が写真に撮って貼ってある。
大きい石でも、小さい石でも、彼の手にかかると逆さにして、石の上に石を立ててしまう、石の中心、バランス点を見つけて立てるのだろうが、この特技だけでお金を出す人はあんまりいないだろう・・・。

 English bayの最も人の集まる海辺に「石に彫刻する人」がいるのだが、その場所が、お祈りの場になっていた。赤や青の垂れ残ったロウの付いたキャンドル台が置かれていた。多分、ニューヨーク・テロの犠牲者のために昨夜、お祈りを したのだろう、石に白い十字も彫られていた、世界中の人が嘆き悲しんでいる、 きっと、この芸術家も人間のおろかな行動を悲しんでいるに違いない。

 今日のバンクーバーは暑い、皆半袖だ。もう一人「流木を刻む老人」がいる。
新しい作品が出来たろうかと見回したが、今日に限って来ていない。芸術家は木を切り、何日もかかったが、女性の顔と、軍人の姿を刻んだ作品が完成していた。 荒削りだが、イキイキと力強く、魅力あるものに仕上がっている。

 実は、カナダに来る直前、健康診断で医師に血圧が高く薬を服用しなければいけな いと言われてしまった。何とか食事と運動で改善したいと決意も新たにバンクーバー に来たので、一日一万歩を目標に頑張りました、この夏は自分でもよく歩いたと思う し、これも、爽やかな気候のお陰、成果のほどが楽しみです。

  わずらわしい雑用としがらみから開放されて、まさに自分だけの毎日です。自由気 まま、時間に捕らわれずたくさんスケッチが描けましたし、30号の油絵も出来まし た。この歳になれば誰に気兼ねすることもないし、嫌なことはやらない、好きな事だ けして過ごすせるのが海外ロングスティの最大のメリットです。

↑浜辺の流木や石も芸術品 ↑ダウンタウンのテラス

Y.Sato 2001.9.13

 
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